水泳
小学生の頃、
スイミングスクールに通っていたせいか、
プールに浮き輪を浮かべて漂ったり、
ビーチボールで友達と遊んだり、
ということが、自分には出来ない。
ひたすら、1つのコースを、
平泳ぎ、クロール、背泳ぎで、繰り返し泳ぐ方が断然楽しい。
そんな自分が、学生の頃、
水泳の授業で一番困ったのが自由時間で、
プールではしゃぐ事ができない私は、
体の中の空気を、ちょっとづつ、ちょっとづつ吐き出しながら、
プールの底にペターっと体がくっつくまで沈んで、
水の中から空を見上げる遊びをしていました。
自分の体の空気が泡となって、
水に差し込む光に照らされながら、キラキラ消えていく様子。
外ではしゃぐ友達の声が、ずいぶん遠くでしているような錯覚。
プール排水口にものすごい勢いで流れていく水の音。
子供ながらに、
ああ。美しいな〜。と思いながら、
息が続くまで、
ずーっと沈んでいたのです。
今、この歳で、そんなことをやったら、
ヘンなおばさんが水の中で何してんだっ!
って事で、通報されること間違いないでしょう。