発熱

小さいからだが、どんどん熱くなって、

助けを求めるかのように、両手をあげて歩いてくる。



彼女が風邪をひいている間、

私はいつでもどこでも彼女専用の布団になって、

お腹とお腹を、ぴたりとくっつけて過ごす。



早く熱が下がったらいいなぁ。と心配をしつつも、

ずっとくっついていられるこの時間が、ちょっと嬉しかったりもする。



風邪の日々は、

不安感と幸福感が入り混ざった、

なんともいえない不思議な日々なのです。