台風
台風で家が全壊しました。
なので、おばあちゃんの家に避難し、今は電気も使えない生活です!
・・・というのは、私が中学2年生の時に起こった本当の話。
九州では、夏の終わりから秋にかけて、2〜3回は台風が来ていました。
台風のお陰で学校が休校になったりするので、宮崎っ子にとっては、ちょっと嬉しい天災でした。
ところが、中学2年の年にやってきた台風は、「戦後最大級」と言われ、
当時、古民家に住んでいた、私たち家族は、かなりビビっていたのでした。
ちょっとたくさんの雨が降っただけで、激しい雨漏りに見舞われる我が家。
弟が壁にパンチするだけで、ボロボロと土が落ちてくる我が家。
戦後最大の台風が来たら。。。。 家がぶっこわれるかも知れない!
というわけで、私と弟は祖母の家に避難したのでした。
そして、台風が過ぎて次の日。
案の定、我が家は全壊。家の中は水浸し。壁が、天の岩戸のようにババーーンと割れていました。
学校に行って朝の会。
「この台風で、家に被害が出てしまった人〜。いますか? いたら手を挙げて下さーい!」
何て、デリカシーのない質問なんだ。
思春期真っ直中の中学生が、手を挙げて堂々と答えられるわけないじゃないか。
でも今なら、声を大にして言える。
「うちの家の壁がね、バーンって割れて、近所のM君の家が丸見え。のぞき放題。
あとね、すごーい涼しいー!」
ってね。