音楽
うわっ!と、つい声に出したくなるような、
自分の中で何か覚醒がおこるような、
そんな音楽に最近遭遇しなくなった。
自分が貯めたおこづかいで、
せっせと好きな音楽を集めはじめたのは、
小学生のころからだったろうか。
中学では、昼休みに隠れてカセットのウォークマンを聴き、
高校では、CDウォークマンをスポーツバッグに忍ばせて、
朝夕の登下校は必ず聞いていた。
爆音で聴きながら、チャリンコをこいでいるので、
かなり危険なのだが、
好きな音楽を聴きながらだったら、死んでもいい。と、その頃は思っていた。
夜寝るときに、布団にもぐって聴く音楽も、すごく良かった。
体に音楽が染みいって、音楽と自分が一つになる感覚はたまらない。
それぐらい、10代のころに触れていた音楽は、刺激的で、魅力的だった。
ちょっとやそっとの音楽では、
感動しなくなってしまったので、
今も、当時好きだった音楽を聴くことが多い。
10代のころに聴いていた音楽は、色褪せる事が全くなく、
今でもやっぱりかっこいいし、自分にとっては名曲ばかり。
30になった今でさえ、久しぶりに聴くと体がザワザワしてくる。
そして、やっぱりCDで聴きたい。
CDを選んで、ケースを開けて、取りだして、入れる。
というところから、ワクワクがはじまっているから。
今日は雨だから、このCD。
今日は気分が乗らないから、このCD。
というように、「今日の一枚」を選ぶのは、
自分のセンスを自分で試しているみたいで面白い。
聴き方も10代の時と変わらない。
音楽の種類にもよるが、
たいがい、ヘッドホンで、爆音で聴くのをよしとしていて、
ただ唯一、当時と違うのは、
ヘッドホンが、どんどん高価なモノになっていっているということだ。